その薬ホントに大丈夫??死者8000人を知る

抗生物質(抗菌薬)の効かない薬剤耐性(AMR)をもった菌による被害で、日本でも年間8000人以上が命を落としています。

一見「ん?どういうこと?」

な内容だと思いますが少しお付き合いください。

国立国際医療研究センター病院と国立感染症研究所の研究グループが公表した内容によると

薬剤耐性菌の中でも頻度が高い「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)」と「フルオロキノロン耐性大腸菌(FQREC)」による「菌血症(細菌が血液に入り込んで起こる病気)」の全国の死亡数を厚生労働省のデータをもとに推計したところ、2017年のMRSAの死亡数は4224名、FQRECの死亡数は3915名と推計されたそうです。

これでもMRSAの死亡数は年々減る傾向にあるそうですが、(FQRECの死亡数は増える傾向にあり、他の薬剤耐性菌による死亡も含めると、年間1万人を軽く超えるそうです)

この「念のため」が非常に危険なのです!!

なぜ、抗生物質では殺せない細菌が増え、多くの人の命を奪うようになったのか?

それは、

必要以上に抗生物質が使われてきたからです

抗生物質を使うと細菌は大量に死にますが、一部にその成分が細胞質内に入るのを防いだり、無毒化したりする能力を獲得した細菌が現れます。

抗生物質をめったやたらに使うと、抗生物質に弱い菌は死に絶えますが、強い菌だけが生き残り、耐性菌ばかりが増えてしまうのです。

単独の抗生物質に対してだけでなく、複数の抗生物質を試しても効かない「多剤耐性菌」も出現し、院内感染による入院患者の死亡事例が起こるなど問題となってきました。

例えば風邪は細菌ではなくウイルスによる感染症なので、抗生物質では治せないのです。

しかし、風邪をこじらせて細菌による感染症を起こしては大変と、念のための抗生物質がしばしば処方されてきました。





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また、新しい抗生物質が出るたびに製薬会社が販売促進をかけるので、医師がそれに乗せられて処方するということもありました。

さらには、患者側も
「医師が抗生物質は不要」と診断したとしても、
「抗生物質を処方してほしい」と求める患者が少なくないというのです。

実際、私もそうです・・・

「薬をもらうために医師にかかる」
という意識を持っている人が多いようです。

そういった患者にたいして
その人に薬が必要かどうかを見極め、ときには「薬は不要です」と言える人こそが、良心的で優秀な医師だといえますね!

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ー山田BODYー

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