男も惚れる男、菅田将暉さんと共演~最終話~

最優秀男優賞

「そんな方から演技のアドバイスをもらえるわけがないじゃん~!!」
と、いわゆる「普通の役者の卵」ならそう思うでしょう。

が、しかし私は芸人、でありトレーナー。
職業がそもそも違うし映画の事なんてわからなくて当たり前。

なので、思うがままに行動できるのである。
いわば、怖いモノ知らず

映画「冷たい熱帯魚」で最優秀助演男優賞を獲ったでんでんさんに若手芸人であり、どこぞのどいつかわからないボクシングトレーナーが聞く。

「でんでんさん、演技ってどうやるんですか?」

ま、普通の大御所役者なら

「は?誰に聞いてんのかわかってんのか?ワレコラ!」
とブチ切れてもいいところ。

しかし、でんでんさんは違いました。

即答でこう答えてくださった。

「演技?簡単だよ。君が思う演じたいタイプの役柄を2人作り出すでしょ?それを足して出来た人のマネをしたらいいだけ

完全に肩の荷がドサッと音を立てて落ちるのがわかりました。

続けてでんでんさんはニコッとしながらこう言いました。

「そうしたら恥ずかしくないじゃん」

肩の皮膚がはがれ落ちたのかと思うくらい、さらに軽くなりました。

そのあとの私の演技がさっきまでの大根が嘘のように研ぎ澄まされ、切り干し大根になったのは言うまでもありません。

演技の不安が少し取れた私は楽屋をフラフラ。

すると、いました!!

そうです、お待ちかね菅田将暉さん!!

一人で喫煙所にいらっしゃる姿を見て

「今なら二人っきりで話せる!」
と思った私はすぐさま菅田さんと話す口実を見つけようとあたりを見渡す。

そこには、菅田さんの事務所の社長さんが持ってきてくださった差し入れ。
観たこともないような果汁の溢れんばかりの輝きを放つメロンがありました。

わたしはそのメロンを2切れ持ち、たばこも吸わないのに喫煙所へと向かいました。

映画の1シーンを撮ってるかのような渋い表情をした菅田さんに
「よかったらメロン食べません?」
と話しかける。

すると菅田さん。
「ありがとうございます!」
とそのメロンを受け取る。

私がこう返す
「ま、菅田くんの社長がくれたんやけどね(笑)」

菅田さん
「ははははは!!(笑)『おごりです』みたいな顔してましたやん!」

・・・うわ!笑ってくれた!ツッコんでくれた!ほんでおれシレっと「菅田くん」って呼び捨てした・・・

これが菅田将暉さんとの初めての会話(100%完全再現)

続けて談笑する。

菅田さん「芸人さんなんですよね。すみません!勉強不足で存じ上げなくて・・・」

そう、菅田将暉さんと言えば大のお笑い好き。
わたしの事務所、松竹芸能の先輩、ゆんぼだんぷさんのことも「好き」だとTVや自身がパーソナリティを務めるラジオ、オールナイトニッポンで何度か話している。

私「いやいや!もっと世に出れるよう頑張ります!そんなことより菅田さん、映画にドラマにCMにバラエティにと出まくっておられるんで寝れてないでしょ?」

菅田さん「まぁ、そうですね・・・」

どこか遠くを観るような表情でタバコの煙を一気に吐き出す菅田さん。

そこにADさんが現れる
「菅田さん!次のシーン行きます!」

すると、菅田さんは表情が一気に引き締まりタバコを消し、ニコッと笑みを浮かべながら私にこう言いました。

「でも俺、演技が好きっすから!」

立ち去る瞬間、メロンの香りがふわ~っと私にかかり、気が付くと一人喫煙所に残された私は

「菅田くん・・・」

と完全に目がハートになっていたと思います。

そして、後にこの映画で彼は最優秀男優賞を獲ることに・・・

あらためてものすごい映画・ものすごい方たちに携わることができ、私は幸せ者です。

おしまい

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